エンディングノートの相続、遺言書としての法的な効力は?
資産に関しては子どものほうから親に聞きづらいものです。
「ウチには資産がないから、相続でもめることはないよ」と円満な会話になればいいですが、「そんなに死んでほしいのか!」と親子関係が崩れることにもなり兼ねません。
今回は福岡市博多区のお客様から伺った家の資産を教えてくれない父親とのトラブルのケースを紹介します。
エンディングノートが逆にトラブルに
息子は父親の死後に相続のことでもめるのが嫌だったので、遺言書を書くことを父親に勧めました。
すると「死ぬことを考えるなんて縁起か悪い!」と突っぱねられました。
そこで息子が提案したのがエンディングノートです。
エンディングノートとは、簡単にいうと自分が死亡した後に伝えておきたい希望などを書き留めておくためのノートです。
書き留める内容としては、
「介護が必要になったときに望むこと」
「資産に関する情報」
「葬儀を行う際の希望」
「相続に対する考え方」
「残される子どもに伝えたい思い」
などが挙げられます。
父親は出版社から書籍として発売されたものを書店で見かけたことがあったので、これなら簡単だと思い息子の提案を了承しました。
そして、1年後に父親は亡くなりました。
この男性には2人の息子がいました。妻はすでに他界しています。
相続財産はわずかな現金以外は自宅のみです。死後に自宅を長男に引き継がせたいと考えた男性は、エンディングノートにそのように記載していました。
それを読んだ長男は、当然自分が自宅を継ぐことを主張します。
ところが、エンディングノートには法的な効力がないため、二男が納得しない限りは認められません。
これが遺言書であれば、遺留分などの配慮は必要にしても、遺言に書かれた意思は法的に認められ、それに従って相続が進められたのです。
しかし、法的効力のないエンディングノートを勧めたゆえに、兄弟間にかえって感情的な軋轢が生まれ、大いにもめる結果となってしまったのです。
エンディングノートは、遺言書へのステップ
エンディングノートは、ご自身が自分の人生の棚卸しをしたいと考えて、自分史を書くような感覚で利用するならOKです。
また、相続財産や死後に連絡する人の範囲、個人的にお願いしたいことなどを書き留めておくのも良いでしょう。
エンディングノートというのはあくまでも遺言書へのステップと捉えておかなければなりません。
子どもが親から資産を円満に引き継ぐことを考えたとき、大切なのは、もめごとの火種をつくらないことです。
それには、法的効力のある遺言書を書いてもらうことが何よりも有効なのです。
関連コラム▶
遺品整理WEST
遺品整理WESTが遺品整理の現場に携わるようになってから10年以上が経ちました。
故人が大切にされていた家具や衣類など、遺品をすべて処分してしまうのは心苦しいとお考えになる方が多くいらっしゃいます。
遺品整理WESTではそんなご遺族のお気持ちに寄り添い、故人の品物をむやみに処分するのではなく、リサイクルや買取りなどでできる限り有効活用する「活かす遺品整理」を行っています。
遺品整理の事例紹介▶
>>お母様が急逝され、早急にご対応させていただきました。
>>ご実家の遺品整理と、お庭の清掃を一緒にさせていただきました。
ご遺族の方の指示に従って、
真心を込めてご対応します。
遺品の整理や処分、生前お住まいになられていた住居の片づけなどにお困りの際はご相談ください。
遺品の分別作業は迅速丁寧に、ご遺族の方のご指示に従って行わせていただきます。
■即日対応承ります。
遺品整理のお問い合わせをいただければ、即日で対応することも可能ですので、ぜひ遺品整理WESTにご相談くださいませ。
■出張料・見積り料は無料となっております。
遺品整理に伴う費用は、明朗料金で設定されているため、余計な費用が追加されることはありません。
遺品整理後のハウスクリーニングも対応可能ですのでお気軽にご相談くださいませ。
出張対応地域
福岡 | 北九州市・福岡市・大牟田市・久留米市・直方市・飯塚市・田川市・柳川市・八女市・筑後市・大川市・行橋市・豊前市・中間市・小郡市・筑紫野市・春日市・大野城市・宗像市・太宰府市・古賀市・福津市・うきは市・宮若市・嘉麻市・朝倉市・みやま市・糸島市 |
佐賀 | 佐賀市・唐津市・鳥栖市・多久市・伊万里市・武雄市・鹿島市・小城市・嬉野市・神埼市 |
長崎 | 長崎市・佐世保市・島原市・諫早市・大村市・平戸市・松浦市・対馬市・壱岐市・五島市・西海市・雲仙市・南島原市 |
熊本 | 熊本市・八代市・人吉市・荒尾市・水俣市・玉名市・山鹿市・菊池市・宇土市・上天草市・宇城市・阿蘇市・天草市・合志市 |
山口 | 下関市・宇部市・山口市・萩市・防府市・下松市・岩国市・光市・長門市・柳井市・美祢市・周南市・山陽小野田市 |
突然すぎて
対処方法がわからない、
遠方にお住まいで
時間があまりとれないなど、
どんな場合でも
まずはご相談ください。
長年の経験にもとづいて
アドバイスさせていただきながら、
真心を込めてご対応いたします。