認知症への不安とその対処法をご紹介します
終活
2017.11.10
当コラムでは、「家族信託」や「成年後見制度」など、「自分で法律的な判断できなくなった場合」に活用できる仕組みをご紹介したことがございました。
終活や生前整理を考えている方の中には、認知症を患ってしまって“判断できなくなってしまう”ことに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、認知症のサインについてご紹介いたします。
認知症の疑いを感じる一番大きな要素は「物忘れ」ではないでしょうか。
もちろん、「物忘れ」は認知症のサインとして重視されるものではありますが、
脳はどうしても年を取るごとに衰えていきます。
脳は、1日10万個の神経細胞が死滅すると言われています。ですが、そもそも脳は140億個の脳細胞を持っています。1日10万個減っていくとして1年で3650万個。10年で3億6500万個、40年でも14億6000万個ですよね。最初の140億個からすればそれほど大きな数字ではありません。
生理的老化の2倍から3倍の速度で、病的に神経細胞が脱落していく病気が認知症なのです。
ですから、「物忘れが多くなった」の程度が重視されることになるのですが、その程度をどこに設定するのかは素人には本当に難しいんです。
そこで、注目していただきたいのは、
「掃除」や「料理」などの段取り力です。
脳が衰えると、段取り良く計画的に作業を進めることが苦手になります。
「部屋が汚くなってきた」「料理のレパートリーが減って味が変わってしまった」
などがわかりやすいサインです。
これはご自身だけでなく、離れて暮らしているご両親など大切な方にも当てはまります。
ご帰郷の際に、少し気にしてみてください。
遺品整理WEST WEB担当