あまり知られていないお線香の知識
ここ数回にわたって、
「お墓の掃除のしかた」や「仏壇の豆知識」などを
当コラムでご紹介してまいりましたが、
本日は「お線香」についてご紹介させていただきたいと思います。
仏壇やお墓で、ロウソクに火をつけて、お線香を焚いて手を合わせる
当たり前に用に使っている「お線香」ですが、
その種類などについてはあまり知られていないのではないでしょうか。
そもそも仏事でお線香を焚いているのは、
自分とその周囲の空間を「清めている」ためといわれています。
また、「お線香の香り」は四十九日に故人が極楽浄土までたどり着くまでの
“食べ物”としても考えられているんです。
四十九日は線香を絶やさないという風習はこの考えからきています。
お線香にも、「短い」タイプや「長い」タイプ、渦巻き状のものまでいくつかの形があるのですが、現在の棒状のタイプが主流となったのは江戸時代初期といわれていて、
主に関東や近畿地方で生産されています。
原料となっているのは、椨(たぶ)の木を粉末にしたもの、沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)・桂皮(けいひ)などの香木、丁子(ちょうじ)や大茴香(だいういきょう)などの漢方薬としても使用される機などです。
あげる本数や立て方など、宗派などによって変わってくるのですが、
一般的な「お線香」の作法として知られているのは
“吹き消さない”ということではないでしょうか?
これはお線香を吹き消すこと自体ではなく
神聖な仏壇の前で「息を吹きかける」という行為が不作法だとされているからです。
今ではさまざまな香りのお線香がございます。
お線香を選ぶポイントは香りなので、
「いい香り」と思うものを選んでください。
普通になり過ぎて気が付きにくい神事や仏事の知識につきましては、
今後も当コラムでご紹介させていただく予定です。
また遺品整理WESTでは仏壇や遺品の供養にも対応しております。
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