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生前整理に欠かせないエンディングノートの書き方

生前整理 2019.03.05

生前整理を検討していると、「エンディングノート」という言葉を耳にしたことがありませんか。

 

生前整理を含めた終活の中で、エンディングノートの作成は大切な作業のひとつです。ここでは、エンディングノートとはどんなノートなのか、具体的な書き方やどんな内容を入れるべきなのかをご紹介します。エンディングノート作成を検討している人は是非、役に立ててください。

エンディングノートとは

作成する前に、その概要や特徴を見ておきましょう。
 

自分自身のことを書いておく「死人に口なし」の言葉通り、亡くなってしまった人の意見や気持ちは外には出せませんし、聞いてあげる手段もありません。
 
よって、エンディングノートとは死んだあとには出せない、家族や友達など大切な人に伝えておきたいことを含めた、自分自身のことを書いておくノートです。
 
エンディングノートにあらかじめ色々なことを記載しておけば、自分が亡くなったあと伝えたいことも周りの人に伝えられます。つまり、作成すること自体も、生前整理であり、終活作業のひとつであるのです。
 
老後に作成するイメージがありますが、若い人が作成しても問題ありません。
 
例えば、保険証の裏などの「臓器移植提供意思表示欄」や「臓器移植提供カード」がありますよね。これは万が一自分が事故などで脳死状態になった後、遺された人に自分の臓器移植に関する意思を伝えるためのものです。
 
脳死状態になるのと同じく、自分が突然亡くなってしまうこともあります。よって、年齢に関係なくエンディングノートは作成できるのです。

法的な拘束力はないので注意

遺産の分配方法やお墓のことなども書いておきたい人も多いでしょう。ただし、あくまで自分自身の気持ちや意見、希望を遺された人たちに伝えるための手段です。遺言状のような、法的な拘束力はないのを覚えておきましょう。
 
エンディングノートに遺産の処分方法や分配方法を記入するのに加えて、遺言状や財産目録を一緒に作っておくのがおすすめです。
 

書き方はこれが基本

実は、エンディングノートの書き方は自由。自由帳を購入して書いても良いですし、書式もノートにも縛りはありません。自分の備忘録のようなノートに少しずつ記述していっても構いません。
 
ノートだけでなく、パソコンのデータとして残してもOK、自分の好きな方法でエンディングノートを書いてみましょう。

主なエンディングノートの種類

  • 市販のエンディングノート
  • 好きなノートや帳面に手書き
  • パソコンのデータで作成

エンディングノートに書いておくべ3つの内容

いざ書こうとしても、どんな内容を書くべきか迷ってしまうことも多々あります。そこで、エンディングノートに書いておくべき3つの内容をご紹介します。
 
口座やクレジットカードなど、お金や契約に関すること
 
本人が亡くなった後、遺族が「銀行口座や証券をいくつ契約しているか分からない」「口座の暗証番号が分からない」と困ってしまうことも。
 
銀行の口座やクレジットカードの解約などには、口座番号などが必要になります。また、オンラインでの解約手続きの場合は本人のIDやパスワードも必要になります。
 
ただし、IDとパスワードを両方記述しておくとセキュリティ上での問題もありますので、エンディングノートには「自分が契約している口座やクレジットカードなどすべて」、「IDなどパスワードの再発行が可能な情報」の2点を記述しておきましょう。

  • 保有しているすべての銀行の口座番号、ネットバンキングのID
  • 保有しているすべての証券口座、ネットのID
  • 保有しているすべてのクレジットカードと番号、ネットのマイページログインID
  • 保有しているすべての電子マネーやポイントカード
  • 保有している不動産
  • 加入しているすべての保険
  • その他の金融資産や美術品などがあれば

また、自分が「負の遺産」を持っている場合には必ずそれらも記述しておきましょう。

  • 人に貸しているお金
  • 借金やローンの残債
  • 借金の保証人など保証債務

介護、終末医療、死後のこと

エンディングノートに書くメインの内容といえば、介護~死後のことというイメージも強いですよね。自分は介護や終末医療、死後のことでどんな希望があるのかを記載しておきましょう。
 
また、エンディングノートは法的な拘束力がないので、遺言状の場所も記載しておきましょう。

  • 希望する介護と費用について
  • 延命措置の有無など終末医療や病気の宣告について
  • お葬式やお墓のスタイル
  • 遺言状の場所

最後に、自分はどんな人間であったのか、備忘録として自分のことを記載しておきましょう。また、お葬式によんで欲しい人は連絡先も記載しておくのを忘れずに。

  • 自分の年表や趣味、大切なものや好きなもの
  • 親しい友人と連絡先
  • 既往歴や健康上の注意
  • 財産以外の分配や処分方法の希望(写真など)

まとめ:エンディングノートは自分の気持ちの生前整理

エンディングノートの概要や書き方、内容をご紹介しました。エンディングノートは自分の気持ちや希望を生前整理する機会としても有効です。ぜひ自分自身の気持ちを上手に伝えられるエンディングノートを書いてみましょう。