生前整理と老前整理の違いとメリット
近年、生前整理という言葉をよく聞きますよね。
生前整理という言葉を聞くようになってから、老前整理という言葉も出始めました。
この二つの違いはなにがあるのでしょうか？
「生前整理と老前整理ってどちらも整理だけど違いは？」「それぞれのメリットってあるの？」というような疑問が生まれてきますよね。
では、今回は生前整理と老前整理の違いについて、それぞれのメリットについて紹介していきます。
生前整理
そもそも、生前整理というのは生きているうちに身の回りのことを整理し、その後の人生に役に立てることを言います。
生前整理は20代や30代で行なうこともできます。
する時期やタイミングというのは特に決まっていません。
したあとの人生の計画、お金や住居に関することなどその後のことを考える機会にもなりますし、いいことづくしです。
子どものことや自分のことを考えると必ずしておいたほうがいいのです。
老前整理
一方、老前整理はどのような意味があるのでしょうか？
老前整理は生前整理と似ていますが、少し違います。
上記でも紹介したように生前整理は生きているうちに身の回りのことを整理し、その後の人生に役に立てることです。
老前整理はというと、生きているうちに身の回りのことを整理し、その後の人生をどう生きるのか？を考えるというものです。
また、生前整理は基本的に1人で行なうほうがいいのですが、老前整理は家族に手伝ってもらいながら行ないます。
残った余生をどう過ごすのか？を改めて考えるいいチャンスでもあります。
生前整理と老前整理
やる内容は同じです。
「遺言書の作成」、「エンディングノートの作成」、「遺品整理」、「お金や住居関連の整理」などですが、根本が違います。
要はやる意味が少し違うのです。
生前整理・老前整理のメリット
生前整理と老前整理の違いについて紹介してきました。
生前整理と老前整理について具体的に知りたい！というのであれば、それぞれのメリットについて知っておくといいでしょう。
では、それぞれのメリットについて紹介していきます。
生前整理のメリット
- 家族の負担軽減
- 自分の人生を振り返り、その後に生かす
- 現状を把握できる
残された家族がどこになにがあるのかわからなかったり、財産でトラブルになってしまったりします。
また、遺品整理においても本来であれば、生前整理を行なっていないと部屋を一から片付けなくてはなりませんが、遺品整理まで行われていれば、どれを処分して、どれを残しておくのかもわかっているので家族の負担も減るのです。
2つ目は自分の人生を振り返ることができ、その後の人生に生かすことができるということです。
自分の人生を振り返ることができるため、反省点や後悔していることなどを見つめなおすことができます。
そして、それらをその後の人生に生かすことができるため、楽しい人生を送ることもできます。
3つ目は現状を把握できるです。
現状を把握できるため、お金の状況や住居の状況などを確認し、それらは今後どうするのか？、お金はどのように使用するのか？などを考えることもできます。
老前整理のメリット
次に老前整理のメリットについて紹介していきます。
- 相続トラブルを回避できる
- 子どもや家族の負担を減らせる
- 余生を楽しめる
この3つのメリットがあります。
老前整理は自分1人で行なうのではなく、家族にも手伝ってもらうことができます。
なので、家族にここなこうして欲しい！という意思を伝えながらできるのです。
となれば、遺言書とは別に思いを伝えることで相続トラブルなどを回避でき、子どもや家族の負担を減らすことができます。
また、余生を楽しむためにも整理しておくと後々楽ですし、どのようにして楽しむか？なども考えることができます。
このようにそれぞれメリットがあります。
それぞれのメリットを把握しておき、生前整理は若いうちに、老前整理は70歳を過ぎてからでも行なうようにしましょう。
まとめ
生前整理と老前整理の違い、それぞれのメリットについて紹介してきました。
生前整理と老前整理は似ているようで全く違います。
根本的なものが違うのです。
生前整理は生きているうちに身の回りの整理を自分1人でしておき、その後の人生を楽しむために行なうものです。
老前整理は生きているうちに身の回りの整理を家族と一緒にしておき、余生を楽しむために行なうものです。
また、メリットも少し違います。
家族のことを考えて、自分のことを考えて行なうのは同じですが、長い人生を考えてやるのか？、余生を考えてやるのか？では全く違います。
しかし、家族の負担を減らすため、自分の人生を楽しく生きるためにするということは同じです。どちらも必要なことなので生前整理は早めに、老前整理は70歳を過ぎてから行なうようにしましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
