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今注目を集めている散骨とは?

終活 2017.10.16

 

「終活」という言葉が2012年に流行語大賞にノミネートされてから、「散骨」という言葉も多く聞かれるようになりました。

 

「散骨」とは遺骨の供養方法の一つで、お墓などに埋葬・納骨するのではなく、海や山、空などに撒いて埋葬するというものです。

海に撒く「海洋散骨」や木の下などに埋葬する「樹木葬」などが一般的です。

 

なぜ散骨という埋葬方法が最近になって注目されているかというと、「自然に還りたい」という想いや、遺された家族に精神的・経済的負担にならないように「お墓に入らない」という選択からくるものもあるそうです。

ある調査会社が2017年に行った「あなたは亡くなったら、どこに入りたいですか?(埋葬されたいですか?)」とのアンケートでは、全体の15.4%の方が散骨を希望しているというデータも出ています。

それだけ散骨が供養方法として認知され、選択肢としてニーズが高まっているようです。

 

ただし、本人が家族の負担を考えて「散骨」を選んだとしても、“親戚”から「お参りができない」などの意見がでてきて、トラブルになってしまうこともあります。

 

終活として「散骨」を選ぶのでしたら、しっかりと家族にその意志を説明したうえで、必要ならば親戚各所にも自分の気持ちを伝えておく必要があります。

 

また、「経済的負担をかけたくない」との選択であるはずなのですが、「散骨」には費用が必要になる場合もあります。

前述した「海洋散骨」でも個人での散骨となると船をチャーターしなければいけなくなるので、費用もそれだけ掛かってしまいます。

 

もう一つの注意点としては、現在は散骨を規定する法律はないのですが、合法と胸を張って言える状況でもないのです。

条例によって散骨を禁止している市区町村もあります。

特に「粉骨」せずに散骨をしてしまうと「遺棄」となってしまいますのでここだけは絶対に気を付けなければいけない点です。

 

急激に増えてきている「散骨」ですが、以上のように、トラブルになる問題点も存在しています。

 

終活として「散骨」を選択する場合には、これらのトラブルの種を一つひとつ解決していく必要があるのではないかと思います。

 

ちなみに、今では遺灰を専用のカプセルで宇宙空間へと運ぶ「宇宙葬」まであるそうですよ。

 

遺品整理WEST WEB担当